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執筆者の写真Jun Takai

スーパーマン


僕にはフランスの大学に通う姪がいる。名前はリナ。今はパリ大学で政治を学んでいる。(間違えてないよね?)

彼女は姉の娘で、一家は彼女がパリで生まれてすぐに東京に引っ越してきた。

姉が入院した時期があったこと、僕が当時大学生で時間があったこと、姉弟で仲が良かったこともあり大学時代は姉の家に頻繁に通い、リナとも沢山の時間を過ごした。

0歳の頃、リナはアトピー持ちで、自分で肌をかき破ってしまいベビーベッドを血まみれにすることがあった。アトピーは大きくなるにつれおさまった。

3歳くらいになると、さくらちゃんと言う仮想の友達ができていつもさくらちゃんと遊んでいて叔父としてはすこし心配をした。

4歳、小田原のショッピングモールでリナが迷子になった。ショッピングモールの中を駆け回りながらも僕には絶対自分が見つけられると言う変な自信があった。外の景色がまぶしく見えてそちらにリナがいるのではないかと駐車場に出るとキョトンとした顔でリナが立っていた。僕を見つけて「じゅん!」と嬉しそうに叫んだ。

6歳、ディズニーシーに2人で行った。園内地図が読めるので本当に驚いた。帰りには車中で寝てしまったリナをお姫様抱っこで姉宅まで運んだ。あれはタヌキ寝入りだったのかな。

何がおきてもじゅんがまもってあげるよ。そう思っていた。

そんなリナが今ではもう大学生で、パリでの学生生活を写真に撮ってフェースブックに上げている。写真を趣味にしてくれたことは素直に嬉しい。何より彼女のアップする写真には学生ならではの力強さと楽しさが満ち溢れている。才能溢れる姪を持って写真バカ叔父冥利に尽きる。

じゅんは今ではもうスーパーマンではなくただのおじさんで、りなにはもう僕の助けはいらないだろう。

それでも彼女の写真をこれからも見ていきたいと願っている。

りなのアルバムから一つを紹介。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1323144627797427.1073741859.100003057072280&type=3


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